コーデックパックの比較

 

ゆっくりムービーメーカーで編集を行うときは、コーデックパックを導入したほうが良いのだが、初心者には、どれを入れていいかわからないことも多いだろう。そこで、筆者が今まで使ってきたコーデックパックの比較を行いたいと思う。それぞれ一長一短あるので、自分の好きなコーデックパックを使おう。

ちなみに、2つ以上入れると干渉してしまって使えなくなることもあるので非推奨。(どうしても共存させたいならK-Lite Codec PackのMegaを使うべし)

ちなみに筆者一番のおすすめは「K-Lite Codec PackのBasic」

 

 LAV Filters

公式サイト

https://github.com/Nevcairiel/LAVFilters/releases

 

メリット

  •  多くのコーデックに対応している。(最新コーデックも)

LAV Filtersは、H.265や、VP9、ALACやOPUSなどの最新コーデックにもしっかり対応している。これは対応する動画を増やすという点で大きな利点になる。

  • Directshow Splitterがあるためこれ1本で行ける。

 動画を読み込むときに、Directshow Splitter*1が必要になるときがあるが、LAV Filtersには、「LAV Splitter」というSplitterが付いてくる。そのため、ほかにSplitterを導入せずとも対応する動画を増やすことができる。

 PC側が対応していれば、GPUを使用してデコード時の負荷を抑えるハードウェアエンコードに対応している。

デメリット

インターフェイスが英語のため、英語アレルギーの人には設定が難しく感じるかもしれない。*2

 


ffdshow

ffdshow tryoutsプロジェクト 日本語トップページ

https://ja.osdn.net/projects/ffdshow-tryout/

メリット

  • フィルタを掛けながらデコードができる

ffdshowには多種多様なフィルタが搭載されており、それを掛けながらデコードすることができる。

設定を行うだけで、インターフェイスを日本語にできる。英語アレルギーの人も安心。

デメリット

  • 一部のコーデックに非対応

 H.265やVP9など、最新のコーデックには対応していない。そのため、読み込めない動画が出てきてしまう。

  • Splitterが搭載されていない

Splitterがないため、追加で別なSplitterをインストールしなければならない時がある。

 


K-Lite Codec Pack

公式ページ

http://www.codecguide.com/download_kl.htm

 

 紹介記事

メリット

  • LAV Filtersゆえのメリット

この、K-Lite Codec Packは、LAV Filtersをメインのデコーダー、Splitterとしている。故にメリットも一致。*3

  • 便利な機能をたくさん持ってきてくれる

コーデックの管理(例えば、壊れたデコーダーを見つけるとか)や、動画のサムネイル機能、コーデックチェッカー(STANDARD以上のみ)など、嬉しい機能を色々持ってきてくれる。また、インストール時に競合しそうなものをアンインストールすることができるので、エラーの原因と減らすことができる。

ffdshowや、Haali Media Splitterなど、望めば他のデコーダー、Splitterとの共存が簡単に可能になる。それぞれのメリットを活かすことができる。

デメリット

  • LAV Filtersゆえのメリット

 この、K-Lite Codec Packは、LAV Filtersをメインのデコーダー、Splitterとしている。故にデメリットも(ry*4

  • インストールが面倒くさい

インストール時の設定項目が多いため、初心者が困惑しやすく、また面倒くさい。*5

*1:動画と音声を分けて、動画用のデコーダーと音声用のデコーダーに渡してくれるもの

*2:一応日本語化できるにはできるらしい(筆者の環境では日本語化できなかった)。

*3:いろんなデコーダーと共存させた場合話は別だが

*4:いろんなデコーダーと共存させた場合(ry

*5:逆に言えば、上級者なら徹底的にカスタムできる、ということ